「いやー大木さん、こんなお酒造りましてね〜」そういって出されたのがこの旭泉。それは18年の冬の事です。
飲んでみてビックリ!どかーんと重く、味が濃く、酸が高く・・・今まで味わった事がないお酒でした。
「実はこれ、精白が85%なんですよね」
二度ビックリ!近年、酒質を上げるために高精白するのが当たり前で、この吉田酒造さんでも吟醸酒や高品質純米酒は50%近い高精白をしています。
酒蔵として 二百年を迎えた18年に、「じゃあ昔のお酒はどんな味だったろう?」というフトした疑問から文献を調べ
もとタンク(酒母を造る小さなタンク)で試験的に造ったのがこの旭泉でした。
18年はその絶対量が少ない事と味があまりにも個性的でしたので、当店もその扱いは見送っていました。
そして19年、仕込みを通常の量に増量、精白は85%と前年と同じながら今まで蓄えてきた醸造技術と高品質の酒米をを使う事により、18年よりスッキリしながらアミノ酸の厚みと旨みののった、酸の 豊富な旨みタップリのお酒となりました。 |