平成10年に醸造された純米吟醸酒を蔵奥でじっくり熟成させました。

「このお酒を寝かせたら、どんな味に変わるだろう・・・」当時の蔵元は考え、あえて蔵の一番隅に常温で保管。春・秋・冬は季節にゆだね、夏は空調して一定温度を保ちました。

私も蔵へ行く度に、そのお酒の変化を確認してきました。そして平成18年の3月、そのお酒は見事なまでに熟成し旨みも十分のお酒に仕上げっていました。

このお酒を少し調整し、さらに落ち着くまで寝かせ、瓶詰めしたのが「白龍　純米吟醸　10年古酒」です。

　以前発売していた8年古酒に比べ、さらに奥深い香りとなりました。又とろみも増しました。

　このお酒はその性格上、好き嫌いがはっきりするかもしれません。しかし無色透明だけが日本酒では無く、熟成しますとまったくといってもいいほど別物のお酒に変わります。

　冷やして飲むのもいいですが、是非おすすめしたいのが若干の熱いお湯を加えたお湯割りです。旨みと香りがグンと出てきます。

　アルコール度数も強く、パンチのあるお酒やや辛口に感じるお酒です。又開栓してすぐ飲まれるより、空気にある程度触れさせてからお味を確かめて下さい。